第05回 まなばナイトレポート

第5回まなばナイトが開催されました。

今回は企業内教育という古くからのテーマに「ソーシャルラーニング」という新しい潮流を体験する試みを加え、参加のみなさまと楽しく学びあいました。

テーマ:企業内教育で効果的な研修を実施するにはどうしたらよいのか?

~研修発注側企業とベンダー企業それぞれの取組み(ソーシャルラーニング体験つき)~

 

 

今回は富士通ラーニングメディア品川ラーニングセンターにある「CO☆PIT」(こぴっと)にて行われました。以下のような施設で、セッションの活動で部屋に分かれたりと活用させていただきました。

 

 

鈴木先生のオープニングに続き、セッション1では修了生の柳さんとNECラーニング櫻井先生から、ユーザ企業と提供ベンダそれぞれの取り組みが紹介されました。 

IDは、効果、効率、魅力を高めるためのシステム的な方法論。今回の発表は「効果」にフォーカスした取り組みで、グループに分かれてのディスカッションでも「効果」について考えました。

 

セッション1の1件目、柳さんからは、「研修品質担保のための組織的取組み ~発注側企業の事例~」として発表いただきました。学習機会を設け、道具を提供し、レビューを実施することで、品質に対する意識の向上にも大きな効果が見られたとのことです。

 

もう一つの話題提供:櫻井先生からは「ソリューション営業の4レベル -企業内教育で効果的な研修を実施するためのベンダー企業としての取組み-」として実践と展望を交えながらの興味深い事例紹介をいただきました。

研修ベンダーは、どこまで踏み込んで協働するのか、ニーズアセスメントと評価の関係や、ASTDでのHPIモデルなどを引いて考察されていました。

 

セッション2:ソーシャルラーニング体験

後半は、ソーシャルラーニング体験。企業内研修の王道的な取り組みとは対照的な、インフォーマルな学習が生起する場としてのソーシャルメディアが企業内研修とどのような接点を持つのかを探ります。

 

今回は、バックチャネルと呼ばれる、同時並行的に発生する議論、フィードバックを短い時間ながらにも実施してみました。広大な講義室やホールでのセミナーなどで、後方の席で隣同士おしゃべりしているような感じでしょうか。

櫻井先生からの、バックチャネルについての解説と体験の流れについての説明のあと、講義ビデオの視聴から体験が始まりました。

グループのテーブルでじっと聞き入る人、脇でFacebookに用意したグループのイベントへ、リアルタイムに書き込みやコメントを行う人、出張帰りの新幹線内からもコメントが書かれていました。

 

視聴が終わった後は、グループに分かれてディスカッションを行いました。ここでは3つのグループがそれぞれ、オープンスペースとドアを閉めた会議室、ドアを開けた状態の会議室で実施しました。グループのディスカッション中継やそのなかでのバックチャネルなど、妄想は膨らんだのですが、詰め込みすぎの感もあり行いませんでした。

一方、並行して第4のグループは、黙々とFacebookで議論を続けました。ネットで検索した統計情報やニュースなどもタイムラインに次々と貼り付けられた様子なども含め、グループでのディスカッション後ふたたび全体で振り返りを行う中、Facebookのイベントにできたスレッドを読み返して気づきを共有しました。