第5回まなばナイトレポート

「GSIS修了生のいま」〜 RCiS連携研究員編

第59回まなばナイトは、参加者アンケートでも関心の高い修了生のその後の活動について取り上げ発表いただきました。

さまざまな分野で活躍されているOBOGのうち、今回はRCiS研究員の中から4名の方が話題提供をしてくださいました。

東京会場は今回初めて、日比谷公園の向かいに移転した熊本大学東京オフィスをお借りし登壇者に集まっていただきました。懇親会参加もあわせてサテライト会場も用意され、久しぶりにリアル開催の雰囲気でのまなばナイトとなりました。

厳正なるあみだくじで決定された順番で、トップバッターは12期生の内山さん、「社会人向けのワークショップ実践(研修・大学・演劇)」

企業研修向けのワークショップから大学での講座、そして役者としての活動からワークショップにさまざまな要素を加えたりとIDを学んで活かしている点を多く紹介してくださいました。

内山さんのワークショップに参加していましたという参加者もいたり、Zoomで寄せられたコメントに応えていただいたりしました。

次に北川さんが代表しての発表「チャットボットを用いた医療職の業務支援ツールの開発・評価」こちらは同じく修了生の増永さん八木さんとの共同研究。現場の課題と解決方法としてのLINEボットに至った経過、またコンテンツの正確性や権利関係からの開発体制など、これまた興味深いお話が聞けました。


続いて消防士という異色というと失礼、多様性を象徴する一つの現場でIDを活用されている大石さんから。早くから主催されている「人材育成事例検討会」の取り組みについて、その目的やスタイルを語っていただきました。


小休憩を挟んで最後の話題提供は田中さん。「情動知能を高めるSELを取り入れたキャリア教育の設計」と題し、マインドフルネスやライフデザイン、ポートフォリオ等のキーワードと共に、さまざまに設計されたワークなどの取り組みを披露いただきました。

ここからは、オンラインはブレークアウトルームに分かれ、東京サテライト会場はテーブルに集まってグループディスカッションを行いました。

ワークが終わって、各グループで話されたことの発表と、登壇者への質問で盛り上がりました。

最後に今年度で熊本大学を離れることになった鈴木先生から、まなばナイトに集う参加者に挨拶がありました。今後もひきつづきまなばナイトに関わっていただけること、RCiSは組織としては統合されるが連携研究員含めた取り組みは継続されることなど、一安心いたしました。


今回はさまざまな方面で活躍する修了生から、IDと仕事の関係についてさまざまな角度からの知見経験を語っていただき、参加者からの質問とその回答などからも、参加者それぞれに考えを深めることができたようでした。


修了生の交流の機会としても、このテーマは定期的に行なっていければと思いました。


(熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生 加地正典)