第5回まなばナイトレポート

日本語教育×インストラクショナルデザイン
〜こんなテーマで研究しました

第54回まなばナイトは、日本語教育特別企画として、日本語教育に携わる4名の修了生からの話題提供とグループセッションを行いました。


会の冒頭、実行委員で一期生の加地より、まなばナイトの趣旨や活動の状況を説明しました。今回は登壇者が日本語教育の関係先を通じても広報をしてくださり、GSIS関係者やリピーターの参加者以外の参加者が多くいらっしゃいました。ありがたいことです。


話題提供は、立和名房子さん(博士前期13期生)、土屋理恵さん(博士前期11期生)、森田淳子さん(博士前期7期生)、甲斐晶子(博士前期4期生→博士後期)の4名に、在学時や修了後の研究テーマ(どんなID理論・モデルを基盤にどんな課題解決に取り組み論文作成したか)を中心に、入学のきっかけやGSISでの学びや学位取得が修了後の実務やキャリア形成にどのように役立っているかなどをお話しいただきました。

前半後半に分けて鈴木先生からのコメントなどもいただきつつ、興味深い発表内容に聞き入っておりました。

時々聞かれる、鈴木先生の「ベテランとプロフェッショナルの違いは、説明できること」というフレーズが象徴する通り、みなさんIDを武器にその道のプロフェッショナルになられているなと感じました。


グループセッションはZoomのブレークアウトルームに別れて、事前に案内していた以下のトピックや、話題提供の中から気になったトピックなどでディスカッションが行われました。

グループワーク(Zoomブレイクアウト)

 テーマ 多様性からの創造性「インストラクショナルデザインって、どんなところに使えるの?」


異業種・異分野の人たちが共通のものさしとして課題解決に活用できるのがIDの魅力です。

すでに実践にIDを取り入れている方から今後IDについて知りたいと思っている方まで、

どんなところにIDが活用できそうか一緒に話してみませんか。IDを活用した実践例や、

解決したい課題、IDに関するご質問などお持ち寄りください。

ブレイクアウト終了後、グループで話したことや登壇者への質問など全体共有します。

異分野の参加者同士のグループトークを通じて、分野を超えた共通の課題や教育・研修の

改善の手がかりが見つかれば嬉しいです。

アンケートでも、以下のようなコメントをいただきました。


「和気あいあいとした雰囲気で話しやすかった。」

「日本語教育の先生方の発表の会ということで、申し込み時に少し躊躇しましたが、グループワークのテーマが「多様性からの創造性」ということで安心して参加させていただけました。」

「グループでは、GSISへの入学を検討されている方もいらっしゃり、GSIS入学後のイメージを掴む参考になったのではないかと思います。

楽しく参加させていただきました。ありがとうございました。」

「事前に質問させていただいていた、理論と研究実践の関係について、たくさん触れていただきありがとうございました。メモしたキーワードは数え切れません。」

「ありがとうございました。

皆様からいろいろな知見をいただき、とてもありがたい時間でした。このような場をありがとうございます。

GSIS修了目前のタイミングで、日本語教育の先輩方のお話が聞けて本当によかったです。修了後、日本語教育の分野でIDを生かして活動されるロールモデルに出会えた気持ちです。同期で日本語教育は私だけだったので、先輩方、後輩のみなさんともゆるやかに繋がっていけたらと思います。」

修了した後も学びは続きます。まなばナイトが、修了後もそれぞれの探求のインプットとアウトプットの場として、またIDとの接点として普及の一助になる場として、活動を続けられたらと思いました。


(熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生 加地正典)