第18回 まなばナイトレポート
第18回まなばナイトは、
『学習意欲の問題を解決する試み:インストラクショナルデザインからのアプローチ方法』
平成26年12月7日(日)、京都大学吉田キャンパス百周年時計台記念館にて開催しました。
今回は、「受講者のやる気をどうしたら引き出せるのか?」、「すぐにあきらめてしまう学生が多いのはなぜだろう?」など、誰かに教えた経験がある人なら誰しも一度は直面するテーマ『学習意欲』に関して、インストラクショナルデザイン(ID)の視点から解決しようという試みを行いました。
はじめに、平岡先生から「えぇラーニング」とは何か?をIDの「効果」、「効率」、「魅力」の観点で説明をされたあと、新ネタ(?)である「師匠とお弟子さん」の小話を披露。学習意欲を高めるためのフレームであるARCSモデルを、面白おかしく解説していただきました。
平岡先生によるオープニングトーク
続いて、まなばナイト企画委員会メンバーによるワークショップです。
事前課題で既に学習者の学習意欲を分析したうえで、本番では、ARCSモデルヒント集を見ながら、参加された皆さんが普段の授業や研修で困っていることをARCSでそれぞれ分類し、解決する対象(学校、クラス、グループ、個人)を絞り込んだうえで、グループ共有をしました。
グループに分けてワークショップ
その後、困っていることや解決したい対象が似ている人同士でペアを作り、解決方法について話し合いをしました。話は休憩時間中も止むことなく盛り上がっていましたが、時間いっぱいとなって質疑応答の時間に移り、会場から出された質問を企画委員メンバーが回答しました。このあと、最後は鈴木先生から全体講評と、教育担当者が抱える共通した悩みへの解決策を一言でズバリとお答えいただきました。
鈴木先生による解決策の解説
17時からの入試説明会では、熊大入学後の不安や受験の準備などの質問が出され、熊大の教員やOBが対応しました。
まなばナイト実施後のアンケートでは、
「自分の悩みが解決する糸口が見えました。」
「様々な立場の方々が同じような悩みを持っている事がわかり、同志を持った気分になれました。」といった感想をいただいた一方で、
「グループでの共有の時間が少なかった。」
「ワークショップの指示が少し分かりづらかった。」などのご指摘をいただきました。
その他にも沢山いただいたご意見は、今後の改善のために活用させていただきます。
今回初めての関西開催は、関西以外のメンバー、先生方の多大なサポートをいただきながら無事に終えることができました。参加された皆さまが活発な議論をされているのを見ていて、関西でのまなばナイト開催の大きな手ごたえを得ることができました。
今後も引き続き、まなばナイトin関西を開催していきたいと思います。