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第27回 まなばナイトレポート

「カークパトリックの第4段階を大検証:OBOGは今2017」


平成29年2月11日(土)富士通ラーニングメディア「CO☆PIT」にて、第27回まなばナイトが行われました。



今回は、第22回2016年「カークパトリックの第4段階を大検証:OBOGは今」に続く第2弾として開催され、各期修了生の皆さんより貴重なお話を伺うことが出来ました。ちなみにGSISには12のコアコンピテンシーがあり、12番目が「教授システム学専攻の同窓生として、専門性を生かして専攻の発展・向上に寄与できる。」というものです。修了生がGSISを思うとき、この12番目が小さく胸を刺すのです…。

まずはオープニングとして、1期生加地さんのご挨拶。久しぶりなので緊張してますと仰いましたが、加地さんでも緊張することがあるんですね。いつもご尽力くださり有難うございます。そしてセッションが始まりました。


■嶋田 謙一さん(6期生) 

 2013年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。

 株式会社富士通ラーニングメディアにてeラーニングコンテンツの制作業務に従事。


まずGSISに入学する理由は、GSIS入学希望者の2つのパターン(個人的意見という注釈付き)があり、学びに関する知識をいろいろ極めてきたが、IDの知識にさらに磨きをかけたいスーパーマン型と、学びに関する知識がないのにやらざるを得ない状況になりGSISに駆け込んだスーパーサラリーマン左江内氏型、に分けられるとのことで、ご自身は左江内氏型だとか。富士通オンラインマニュアルでコンテンツ作成に携わったものの「教材の作り方を知らない」「教えるための技術を知らない」いわば無免許状態であり、体系だった教育を受けてみたいと考えたそうです。GSISに入ってまず考えたことが、押し寄せる課題を如何に乗り切るか!自分のやり方を早く見つけるべきだとして「体力で乗り切った」そうです。


GSISを修了した時点ではID無免許運転から免許が取れたと考え、自社の講習会の動画コンテンツ化に取り組まれました。たとえID免許初心者であっても、ただの動画コンテンツではGSIS修了生として許せない!!許されない!と考えて、活動されました。現在の業務は、e講義動画に携わり、100以上のコースをライブラリ化され、学習者が学びたいときに学びたい箇所を学びたいだけ学べるようにするための仕掛け作りをされているそうです。GSISでの学びは、教え方、技術、等現在の仕事に生かされており、当初は教材の作成のために入られましたが、今後IDの実践者であると共に自らも学び続ける貪欲さと謙虚さを持ち続けたいとのことでした。


■前田  和哉さん(7期生)

 2014年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。

 eProject株式会社 CEO/ラーニングデザイナー


 自己紹介では「CEOはニックネームです」と言われ、研修・資格取得講座の企画から評価まで「自分で全部やります」との事でした。入学前はよく、

・「きみ、本当にできるの」:言い負ける。経験値も低い。最後の一押しができない。

・「ワークショップをやってほしい」:本当に全部が全部、ワークショップは必要なの?

といった事象がよくあったそうです。GSISには「これまでやってきた研修は正しいのか。アカデミックな考えも重要だ。」と考え入学されました。修了後の現在では仕事を数値で比較すると、研修成約率が76.3%→95.5%、研修継続率が82%→100%と上昇されたそうです。そういう意味でカークパトリック4は、うちは実証できていますと断言されていました。ちなみに在学中は「やってる間は睡眠時間2時間×2年、この先に何かいいことが待っているんじゃないかと、頑張った。」とか。(これは前田さんの同期としてGSISの為にも言っておきますが、ここまで酷くは…。これはあくまでも彼だけの話です。)最後に、GSISの知識は勉強したい生かしたいと思っているだけでは駄目であり、環境やイメージを作って実際に生かせないと駄目だし意味がないとのことでした。


■渡辺 泰一さん(8期生) 

 2015年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。

 日本商工会議所 事業部副部長


まず、GSISの学びはどのように役立っているか。日商簿記の「萌えキャラクター」は、担当者でない渡辺さん(の方が詳しい)が知財の窓口になっておられGSIS学習のおかげとか。そして商工会議所をよく知らない我々のために、「日本商工会議所とは」を判りやすく説明して下さいました。現在は、販売士制度の改善や簿記初級の創設に取り組んでおられ、

・販売士制度の改善

販売士には3級2級1級があり、それぞれ資格更新の必要があります。改善前は、テキスト内容がばらばら、内容の重複、書き方が違っていた。そこで、

1.教材の見直し

大きく検定試験と資格更新試験に分けてテキスト内容を整理し、

・検定試験:普遍的な内容を中心

・資格更新試験:社会状況に合わせたトピック中心、薄くて4ページ程度

2.更新手続きのIT化

 色々な反対をかいくぐって、IT化し、IDの先生方からのアドバイスも頂いたそうです。

・簿記検定試験初級の創設

簿記検定試験は商工会議所の主力商品ですが、最近は受験者が減ってきており新しい受験者の開拓を目的とし、4級の下に、小規模商店の日常業務を中心とした内容でネット試験が可能な初級編を創設されたそうです。


それぞれの発表後は、質問も活発にあり、ここには書けない!?裏話も色々お聞かせ頂きました。セッション2では、会場の皆さんから質問や感想、発表を自己と対比させながら考え、勉強になったという意見が多く聞かれました。


クロージング は、 専攻長 鈴木 克明 教授です。同窓生が自分の時間を使って資料を準備し発表するのはまさに修了生コンピテンシー12である、とお礼を述べられました。そして、この企画レベル4「自分が属している組織に貢献する」とは、自分が費やしたものが自分にどう帰ってきているかで測ればよい。無駄じゃなかったという感覚が大事であり、自分にとっての納得感がなければ会社にも貢献できないと言われました。投資によって得たものがあるか、なければ投資が足りないのでもっと投資する。そこから得るものを考えて納得感があればよい。ところで皆さん、本日の500円の投資に、得たもの納得が得られるものがありましたか?無い方は懇親会へ。と閉められました。(うーん、うまいっ!)

このテーマは、2回目だそうですが、毎年ぜひ続けて欲しい企画だと思いました。私にとっても大いに刺激になった時間でした。皆様お疲れ様でした。


               熊本大学教授システム学専攻同窓生  荒井直美


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