第15回 まなばナイトレポート

まなばないと 第15回 「ラーニングセオリーマップ」ご報告

柴田 喜幸 

GSISにかかわらせていただき、かれこれ10年。

最近、「私は学んだ知識を、どの程度適切使えるのだろうか」といった不安がよぎります。

そんな中、修了生の千葉さんからFACEBOOKを介して飛び込んできたのが、このラーニングセオリーマップ。イギリスのICT研究家、ミルウッド先生がHoTEL(Holistic Approach toTechnology Enhanced Learning)プロジェクトの一環として作成された「学習理論と、相互の関係を要約している包括的な図解」です。

http://www.hotel-project.eu/content/learning-theories-map-richard-millwood

第15回では、「覚えるIDから使うIDへ」のサブタイトルのもと、このmapをよりどころに、架空ケースの研修設計というワークショップを行いました。

ケースは、伸び盛りの回転寿司チェーンの新入社員教育。参加者はこの回転寿司会社の人事スタッフになっていただきま、これまで店長まかせだった調理師学校を出たての新入社員15人の教育設計をしていただきます。それにあたってはどんな「learningtheory」を使えばよいのか。7人程度、3組に分かれ、さながらISDワークショップのような分科会を経て各組ともユニークなプランを立案いただきました。

冒頭、ミネソタから衛星中継で、「map友の会」を一緒に立ち上げた平岡先生より開会の辞を、そして各班の発表の後には鈴木先生からいずれ劣らぬ高い評価の講評をいただきました。

言語情報と知的技能、知っていることと使えること。この川をどれだけ自在に渡れるかが実務家としての矜持と考えます。

このワークショップがそれをセルフチェックする機会になったとすれば幸いです。